~生きることば あなたへ 瀬戸内寂聴~より
2011.10.18
Aloha! ハワイオブジュンコの大切なお客様
読書の秋!
秋の夜長、好みの本に没頭し、読みふけるのもいいですよね。
ジュンコが、ここ10数年の間で100回以上読み返している1冊の本があります。
それは、瀬戸内寂聴さんの『生きることば あなたへ』です。
いつもジュンコに勇気とパワーを与えてくれる文面を少し紹介させてください。
波は、去った後、ときおり可憐な貝殻を濡れた砂に置いていったりします。
人との出逢いのあとには、必ず思い出が残されます。
たとえ傷つけあった別れでも、想い出の中では美しかった事や懐かしかった事が
渚の桜貝のようにちりばめられているものです。
生きるとは、人に出逢い、やがて別れていくこと。
限りなく繰り返し渚に打ち寄せ去っていく波の動きに似ています。
苦しんだ事悲しんだ事のない人には、他者の苦しみかなしみを思いやり同情する
ことは出来ません。自己の孤独にどっぷりつかり、浮かび上がった人間にしか真の
人間的優しさは生まれません。
あなたが平凡な家庭を守り、平凡な人生を送りたいと思っているならば、
分かれ道に立った時に、平凡な道を選ぶべきです。
そのほうがおだやかに暮らせますし、辛い思いもしないですむでしょう。
けれども、人よりも素晴らしい世界をみよう、人の歩いた事のない道を歩いて、
そこにある宝にめぐり逢おうとすれば、どうしたって危険な道、剣呑な道、怖い道を
歩かなければなりません。
いつも断崖絶壁の淵に立って、こっちへ落ちれば身がこなごなになるかもしれない、
あっちに落ちれば獣に食われるかもしれない、
そういう道を求めて歩くのが才能に賭ける人の心構えではないでしょうか。
私は、ただ自分の才能の限界を生きている間に出来るだけ押し開いてみようと
努力しているだけであって決して大した芸術家ではありません。
ただ、ひとつだけ芸術家であろうとして守ってきたことがあります。
それは、家庭を捨ててから今までの間に、人生の分かれ道に立ったとき、
必ず危険なほうを選んできたということです。
そのため色々苦労もしました。
けれど後悔したことはありません。
人間は幸せになる為にこの世に生れてきたのです。
自分の存在によって他の誰かを一人でも幸せにするために生きているのです。
“愛”とは、人を喜ばせること、人の為に尽くすことです。
それには、気持ちの先回り、相手が何を欲しているかを見抜き、
そのことをしてあげる。
愛とは想像力です。
~生きることば あなたへ 瀬戸内寂聴~ より
Mahalo nui loa Junko
さ~て、今夜は何の本を読もうかな~。。。
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